20年後のじゃんけん

友人とじゃんけんをする機会っていうのは
いままで数えきれないくらいあったと思います




単純なルールなだけに簡単に終わるときもあれば
心理戦になってしまうときもありますよね




今回はそのじゃんけんが極限状態になった話になります






友人と仕事の話など色々喋っているなか


仕事柄車を使うことが多いため
車に対して不満がちりつもっているともらし


昨今自動運転アシストが付いている車が増えていているなか
運転が下手な自分としては欲しいものランキングの上位に最近食い込んできているとのことを話しました




かなり急な展開ですが



もうお前が買ってくれと、アウディが欲しいと



もちろん無理のひと言でつっぱねられました

が…



どーにかして買わせることはできねーかな?
とまぁまぁ本気で思案してみました



そこで思いついたのがじゃんけん



「じゃんけんで勝ったら買ってくれ」と


だいたいの人はそんなんで買うわけねーじゃんと思うかもしれないが


冒頭でも話した通りじゃんけんは単純が故に深いのである


この際最高にヒリヒリするじゃんけんがしたい!
そう思いました




まずじゃんけんを始める為の興味を惹きつける


「負けたらおれも買うよ」


これにより相手にとっての利益がみえて興味に繋がる






だか!
ここで発生する問題それすなわち


リスク


勝てば問題ないが
負けて失うものがあるという恐怖が興味を無くしてしまう





どうやってリスクを感じなくさせるか


それは第三者にリスクを背負わせること


だか2人しかいない状況で第三者にリスクを背負わせるのは無理ではないか?

いや可能である


ここでの第三者それは未来の自分である


明日明後日ならまだしも、3年後5年後10年後のこととなると大体は他人事に感じるのではないか?


「負けたら20年後支払いな!」


ここでようやく勝負に乗ってきました




じゃあじゃんけん開始!


…ではありません




これでは全く面白みがない


ここで言う面白みとはリアリティのことである


・車を買う
・20年後

あまりにもリアリティが感じられないため
勝負に緊張感がでない



いままでやったことは

・勝負の舞台にのせる
・大雑把な条件をのませる


次に行うのは
大雑把な条件に具体性とリアリティを持たせる為
変更をかけていく段階である


まずは金額設定
いくらの車を買ってくれるか



ここで大事なのは相手側に設定させることである


自分で設定したからには少なからず責任が発生するから!



そして出た設定額が400万



ここであえて設定額をさげる

「100万でいいよ。そっちの方が一括でいけるでしょ」



ここで発生する
第一のリアリティ

知らず知らずのうちに自分で設定した枷
設定を下げて貰ったことによる義務感、責任感
100万という数字に対して無意識にしてしまう逆算


20年後という先の話だったはずなのに

他人事ではなくなってきている第一のリアリティが発生しているのである



最後の締めに緊張感を持たせる

100万の車を買うと聞くとどう感じるだろうか?

特に感想はないと思います



では100万の時計を買うと聞くとどうでしょうか?


時計にそんなかける?

まぁまぁいい時計買うなぁ

お前にそんな時計あわないだろ


など感想が色々でると思われます


車なら30〜100万ぐらいなら学生でもなんとか行ける範囲ですが


100万の時計は果たして買えるでしょうか?

車に比べて需要があるわけでもない
なかには携帯でしか時計を使わない人もいるんではないでしょうか?


そんなものに100万をかけさせられるとしたら
当初と緊張感がかわってきますよね


100万の金額に価値があってないものを設定することで同じ額でも高額なものを買わされている感覚に落とすのです




やっと全てがそろって勝負開始です




いきなりじゃんけんスタート!?

まさか笑笑



ここからが心理戦の真骨頂です



ここでやるのは3択を2択に変える作業


グー、チョキ、パーのどれかを相手の選択から無くすことを会話のなかで行います



例えばおれはチョキを出すと言えば

相手の裏を読んでこっちがパーを出すと考える



この時点で相手の頭の中ではおれが出すのはチョキかパーかの2択になっているはず


もちろんもう一つの可能性でグーも考えるが
どうしても「チョキをだす」この一言に釣られてしまうものである



1番大事なのは
最初のじゃんけんをどれだけあいこにできるか


それはもちろん勝つことが大事と思われるが


過程が大事なのである

「悔しいけど完敗だ!」

そう思わせることで報酬が確実に貰える


逆に1発で勝ったらどうなるか?

「待って待っていまのなし!」
「もう一回やろ◯◯するからさ」

よく聞いたことある会話じゃないですか??



理想は2回あいこで3回目勝ち


3回目が1番相手の情報が揃って勝ちやすいタイミングなのでそこが勝つ確率が高いというだけで
勝負が延びればそれほどいい!



話を戻します!


先程のやり方3択を2択にして
最初のじゃんけんをなんとかあいこに持っていきます


実際もあいこに持って行きました!
ナイスです




2回目相手が賢ければ同じ手をだします
馬鹿でも同じ手をだします

なにも考えてない者、トリッキーな人はべつですが


1/2の確率で次は同じ手です
それもできればあいこでいきます


予想通り2回目もあいこ
ナイスです




3回目

バカな人、ムキになる人はまた同じ手をだします

頭がいい人は大体裏の裏でくるんですが

自分が頭がいいと思っている人ほど相手の手を考えるようで実は自分だったらどうするか?
という考えになっていきます


もちろん3戦目という極限状態だからこそ陥る状態です


だから頭のいい人の次の手
つまりまた同じ手をだすのです



今回の相手はまさに自分が頭がいいと自負している人はまた実際に頭の回転もいい




僕はそれを信じました


3戦目見事勝利!!!



言ってやりましたよ
「お前の優秀さを信じたのさ利根川!!」




もちろん苦労のかいあって友人は毎日貯金して20年後100万の時計を買ってくれると約束してくれました!

ちなみに20年で100万貯めるとしたら


1日150円で貯まるみたいです


今回言いたかったことは




継続はまじでちからなり